CGF治療(再生療法)
CGFとは?
通常、怪我をして血管が破れると、その血管の穴を埋めるために血液中の凝固因子が刺激されてフィブリンという物質が形成され、傷口をふさいで出血を止め傷の治りを促進します。
CGFは患者さんご自身の血液を専用の遠心分離機にかけることで抽出されます。添加物を一切用いない完全自己血液由来の血小板や成長因子を多く含んだフィブリンゲルです。
CGFは、損傷された組織の再生・治癒に働く「成長因子」を多く含んだ血小板がさらに濃縮されているもので、以下の利点があります。
CGFの特徴
1. | 術後の痛みが少なくなる |
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2. | 骨の吸収が防げる |
3. | 傷の治りが早い |
CGFの流れ
血液を採取
手術前に患者さんの血液を採取し、CGF(完全自己血液由来フィブリンゲル)を作ります。
このCGFは、他の骨補填剤と違って、何より完全自己血液なので感染症についても安心度が高い治療法です。
CGFを作製
遠心分離機「メディフュージ」を使用し、CGFを作製します。
13分間の遠心分離により、赤血球が分離されるとともに成長因子や血小板を多く含むCGFが形成されます。
遠心分離後の様子
血液中の血小板や赤血球が分離される。
上層黄色の部分がCGF。
骨充填剤(人工骨)と混ぜて使用
CGFの使用法は骨を増やしたい場所に、骨充填剤(人工骨)と混ぜて使用することで、傷の治りを早くします。
また、骨誘導再生法(GBR)を行う際の、骨造成を誘導するための膜として使用する。
骨の造成が行われた部位は、骨粗鬆症の薬の副作用により急激な吸収が生じる場合があります。